はじめまして、シミ取りマスターのケントです。
顔にできたニキビの炎症が原因で、ニキビが治ったあとも、シミのようなものが皮膚に残ることがあります。
それを、炎症後色素沈着といいます。
中年期からよくみられるシミは、老人性色素班といって加齢によってできるシミですが、炎症後色素沈着は、皮膚が炎症を起こすとその傷が治る過程で発生するため年齢を問わず誰にでもできます。
例えば、蚊にさされた跡が、茶色いままいつまでも皮膚に残っていることがありますよね。蚊にさされた跡がいつまでも消えずに、半年以上もシミとなって残ってしまった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
それが、まさに炎症後色素沈着。
そこで、この記事では、男のニキビがシミに発展するメカニズムと、ニキビ予防によるシミ予防についてお伝えします。
ニキビの種類と炎症
- コメド(ニキビの初期段階)
- 白ニキビ
- 黒ニキビ
- 赤ニキビ
- 黄ニキビ
この中で、シミにつながりやすいニキビは赤ニキビと黄ニキビ。ニキビは、毛穴周りの皮膚が硬くなり、皮脂が毛穴に詰まることで発生します。
皮脂が、皮膚内部に閉じ込められている状態が長引くと、皮膚内部で分泌され続けている皮脂が毛穴の外に出られなくなります。同時に、皮脂が大好物のニキビ菌(アクネ菌)が毛穴の中で増殖するため、毛穴の中で炎症が起こります。
この時、ニキビ菌が炎症を起こしている状態が赤ニキビ、炎症が悪化して毛穴に膿がたまった状態が黄ニキビです。
ニキビがシミに発展するメカニズム
人間の皮膚は、ニキビの悪化による炎症を肌への攻撃とみなします。つまり、皮膚がアクネ菌から攻撃を受けたと認識するのです。
ニキビの炎症を攻撃と誤認した皮膚は、紫外線を浴びた時と同じくメラノサイト工場をフル稼働して黒色メラニンを生成。黒色メラニンは、炎症がおさまってからもしばらく皮膚に留まります。これが炎症後色素沈着というシミの正体です。
炎症後色素沈着によるシミは、肌のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)によってやがて消えて無くなりますが、蚊に刺された時のように、自然消滅まで半年〜1年と長い時間がかかることもあります。
炎症後色素沈着はこうして治そう
炎症後色素沈着は、ほとんどの場合、放っておいても自然に治ります。
しかし、赤ニキビや黄ニキビの数が多いと、炎症後色素沈着の範囲が広くなりなかなか治らないことも。
もし、広範囲にできた長引く炎症後色素沈着にお悩みなら、まずは、皮膚科や美容整形外科などの専門機関に相談されることをオススメします。
最後に、どんなに初期のニキビでも絶対につぶしてはいけません。ニキビ肌はとってもデリケート。ちょっとした刺激でも炎症スイッチが入ってしまうからです。
もし、つぶしてしまったら、すぐに冷やす、炎症を抑える軟膏などをぬるなどの対処をし、炎症が悪化しないよう細心の注意をはらいましょう。
まとめ
いかがでしたか?
肌にできたニキビは、ニキビの性質上どうしてもシミになります。
大切なのは、ニキビを作らないこと。とはいえ、思春期や体調不良などの理由でニキビが防げないこともありますよね。
そんなときは、ニキビに刺激を与えないことが大切。ニキビができた肌はくれぐれも優しく扱い、適度に冷やすなど、炎症を悪化させない工夫をしましょう。